毛派の戦闘員、ネパール国軍に統合 新憲法

2006年まで続いたネパールの内戦で、武装闘争を繰り広げた現与... 2006年まで続いたネパールの内戦で、武装闘争を繰り広げた現与党・共産党毛沢東主義派(毛派)の戦闘員について、同国のバタライ首相は12日夜、国軍への統合完了を宣言した. 与野党間の懸案とされた毛派軍の統合が決着したことで制定期限が来月末に迫った新憲法をめぐる議論が前に進む可能性が出てきた. 地元メディアによると、10日に国軍が毛派の15宿営地を管理下に置き、その後、武器の引き渡しがなされた. 07年時点で1万9千人いた毛派軍は国軍への編入を望まない戦闘員の除隊が進み、現在約9700人. サルヴァトーレ 今後最大で6500人が正式に編入される. 08年の王制廃止後の新憲法制定を目指してきた制憲議会の任期満了が5月27日に迫っているが、野党側は毛派軍の統合が終わるまでは議論に応じないと主張、憲法制定作業は頓挫していた. バタライ氏は12日の演説で、「これで憲法を期限内に制定する環境ができた」とし、憲法に関する集中的な議論を始めるよう各党に求めた.